クレット島のような静かな常滑の街
2013年 09月 23日
お彼岸が過ぎてもまだ暑さの残る名古屋ですが、柿の木はちゃんとその季節を知っている。
三連休の最終日、焼き物の町常滑(トコナメ)に行ってきました。
古くからの焼き物の街ですが、名古屋から名鉄でわずか30分足らず。
クレット島のように、焼き物の窯の煙突があちらこちらにそびえています。
街の散策路に目立つのがブタの顔のような、焼き物の甕と土管。
昔は甕には焼酎や、酢を入れていたそうです。
散策路には、村人がやっている素朴なお土産屋が点在しており、
甕の間を通る散策路が整備されています。
常滑がどうして焼き物の街になったのか。
それは窯の燃料になる広葉樹林がたくさんあったこと、それと坂道の街で登り窯が造りやすかったからだったようです。
常滑焼も有名ですが、日々の生活のための窯業製品も多く、昔水道管であった土管や、先ほどの甕もたくさん作られていました。
甕はもう完全に現役で使われることはなくなり、街のモニュメントになってしまいました。
こうした穏やかな街には必ず猫が気ままに散歩をしており、
朽ちた水鉢には睡蓮の花が咲いているのです。
クレット島も常滑も全盛期を過ぎ、静かな街に人々がおだやかに暮らしています。
余生だけれどもいつまでも朽ちることはありません。
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by travel-arrange | 2013-09-23 21:48 | 名古屋 | Comments(0)