深夜特急1の枝葉末節から

2014年 09月 07日
暇に任せて、机の上に出ていた深夜特急1香港・マカオ 文庫本版をまた読み出しました。
何度読んでも旅先の詳細な記述など覚えていないので、結構新鮮で面白く読めます。

その中の香港に滞在しているときのキャットストリートの描写。(文庫本版87ページ)
何を商売にしているのかどうしてもわからない店もある。女が石段の上に布を敷き、ただぼんやりと座っている。すると、そこに老婆の客がやってくる。女は布の上に老婆を座らせ、その顔に白粉のようなものを塗りたくる。そして、糸を両手で持ってピンと張り、それで顔中をこすりまくるのだ。客が必ず老婆であるところからすると。老人のための美顔術なのか、あるいは一種のヒゲソリかと思ったが、ついに判断しかねた。
この記述これで終わっていて、ついに種明かしがないんです。
わからないまま。
私はわかってますよ。教えて差し上げましょう。
以前、このことをこのブログに書いたはず。
探してみたらありました。2011年2月8日の記事。
しかし場所は香港ではなくてバンコクでした。
それではその時の記事をそのまま載せちゃいましょう。
こんばんは、アタシ、スクムビッ子よー
昨日はもったいぶって本題を出さなくてごめんなさいねー。
だけど今日の写真は本当にガイドブックには載っていないわよー。
バンコク ヤワラートを歩いていると、今まで見たことが無いモノを見たの。
立ち止まってじーっと見ていると・・・
わかったわ、これ糸で顔の産毛を取ってもらっているのよ。
どこかで聞いたことあるわ。
ウブ毛を糸で引っ張り抜かれるときは少し痛いのかしらねえ。
でも美しくなるためには少しは我慢が必要よね、アタシその気持ちわかる。

それにしても堂々と人前でこんなことやってもらえるものねえ。
恥ずかしくないのかしら。
写真撮っていいかしらと聞くと、なんと、いいんですって。
やあねえ。

だけどアタシのいつも行く高級美容院だって窓ガラス越しに外から見えちゃうから同じよねえ。
お値段を聞いてみると、100バーッですって。
安いわー。280円よ。
ちなみにやってもらっている人はおばちゃんばかりじゃないのよ。
若い子もいるわよ。

取り終わると、すっきりね。
あーらアンタ、美人になってよかったじゃないの。
顔も白くなっちゃって見違えるようよ。
えっ、白いのはまだベビーパウダーがついているからですって。
やだわー、そんな簡単に色白になるわけないわよねえ。

スクムビッ子もやってもらおうかしら。
「男でもいいですか?」
いいんですって。
うーんアタシ、タイはこれだから好きなの。
この記事に「どこかで聞いたことがある」と書いているには、この時既に何回かこの深夜特急を読んでいたからかもしれません。

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by travel-arrange | 2014-09-07 19:55 | バンコクの風景