ザビエルのミイラを見に行く
2007年 12月 08日
私の得意ではない名所旧跡のお話です。
インドのゴアには日本でも有名なキリスト教伝道者フランシスコザビエルのミイラが祭られています。
名所旧跡の苦手なスクムビットですが、観光コースにはセットされてしまっているので、行くことになってしまいました。いつものことながら、帰ってきてから改めてその歴史を調べて知ることになりました。
ゴアのボン・ジェズ教会です。ここは1986年に世界文化遺産となっています。
ここはインドなのですが、教会の中にいるとヨーロッパの中にいるような錯覚になります。
インド南部の港町ゴアは、16世紀、ポルトガルのアジアにおける貿易拠点として繁栄を極めていました。1542年、この町にイエズス会のフランシスコ・ザビエルがたどり着きます。ゴアは、アジアへのキリスト教布教の拠点でもありました。ザビエルはこの町の病院に住み込み、病人や貧しい人々、囚人たちにイエスの教えを施していきました。特に、ザビエルが力を注いだのは、奴隷など、カースト制度の中で差別を受けている人々に、等しく神の教えを伝えることでした。
フランシスコザビエルが日本で有名なのは、ザビエルが1549年8月15日に鹿児島(現在の鹿児島市祇園之洲)に上陸したことから始まります。1550年になると、かねてから都に上ることが目標であったザビエルの一行は、平戸→山口→岩国→境→京都→平戸→山口→豊後(大分)→ゴア→上川島 ここで46歳で死亡という道をたどっています。
大分で「ざびえる」という名前のお菓子が売っている意味がはじめてわかりました。上川島で死亡しましたが、その遺体がゴアのここボン・ジェズ教会に戻ってきてミイラとして保管されているんだそうです。
ミイラの入った棺はだれでも見学できますが、実際は高いところにあるので中を見ることはできません。
そこで棺を見るルートに、過去撮った写真が掲示してあります。
この写真に写っているのはレプリカなのだと思います。
やっぱり名所旧跡は苦手です。もともと歴史が苦手で、高校の時には世界史を選択しなかったので世界史の知識がほとんどないこともありますが、もし棺の中が直接見られたとしても、何の感動も無かったと思います。
ただ、こうして有名なフランシスコザビエルの歴史を改めて知ったことは大変良かったと思いながら教会を後にしました。
↑ランキングにご協力ありがとうございます。シフトキーを押しながらここをクリックすると、このブログはそのままで、新しい画面でランキングが見られます
by travel-arrange | 2007-12-08 23:27 | インド・ゴアにて | Comments(2)
ザビエルですが、遺体は上川島、マラッカと仮の形で埋葬され、ゴアにたどり着いたものです。その遺体の一部も、ローマに送られています。
ザビエルの名前を冠した教会も、マカオとマラッカにありますよ。
コメントありがとうございます。
っていうことは、これはミイラというわけではないのでしょうかねえ。
今日少しヒョウちゃんさんのブログに伺いましたが、たくさんあったので日を改めてお伺いしますね。