お坊さんの袈裟はカヌン色
2008年 03月 01日
最近はタイのフルーツも日本に多く輸入されるようになり、タイ産マンゴーなどはスーパーの棚にいつも常駐しています。
ところがタイの街角では、どこでも見かけるのに日本ではほとんど見かけないフルーツ、これがカヌン(ジャックフルーツ)です。
タイ語名「カヌン」の“ヌン”というのが、『支える』『援護する』という意味なので、このカヌンの木を裏庭に植えるとよいとされてるんだそうです。
私はタイに行き始めた最初の頃は、カヌンとドリアンの外観の区別がつかなくて、二つのフルーツを混同していました。
写真を見ていただければ、一目瞭然なのですが、両方ともスイカより大きいゴロンとした形が混同した原因です。
日本で1万円で売っているらしい5Kgもののカヌン
とげとげの大きいこちらがドリアン
実だけパック積めにして売っているドリアンは焼き芋の皮をはいだような感じです。
私はこのパック売りのものを初めて食べたとき、これはドリアンではなくて何か別なものを食べたに違いない、と思うほど納得のいかない味でした。
ドリアンはあまりにも臭い、濃厚な味とだという二つのことが有名で私も知っていましたが、その点に関して期待に応えてくれなかったからです。
日本ではカヌンはドリアンほど有名ではありませんので、タイで初めて知りました。
カヌンは香りが良いので、濃厚な味をイメージしますが食べると意外にあっさりした甘さです。
バンコクの街角でも屋台でカヌンを切りながら売っていました。
カヌン売りのお姉さん、薄いゴム手袋をしているでしょ。私は衛生面に気遣って手袋をしているのかと思いましたが(実際そうかもしれませんが)カヌンの硬い殻の部分を切ると、樹脂状の白い樹液が出てきてくっつくと取り難いんだそうです。
ゴムの木のようなものですね。
うまく実を取り出すのは慣れが必要なようです。
ここでは取り出した果実はこのように売っていますが、タイのスーパーではどこでもパック入りのものが売られています。
見たことありませんが、インターネットでカヌンの缶詰が売られていました。300円です。
ところで、タイのお坊さんの袈裟の黄色がかったオレンジ色は、このカヌンの木から取った染料でできているんだそうです。
もっとも最近は化学染料が多いようですが。
ついでに調べてみると、インドのお坊さんの袈裟はターメリック(ウコン)で染められていたようです。カレーの黄色の色のもともターメリックですからね。
同じような色でもインドの袈裟はウコン染め、タイの袈裟はカヌン染めということでした。
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by travel-arrange | 2008-03-01 20:09 | バンコクの風景 | Comments(0)